表面処理あるある!
表面処理(めっき、アルマイト)で加工メーカーとメッキメーカー様との誤解や認識の違いの例を「表面処理あるある」として集めてみました!
例えば加工をして精密加工の場合メッキやアルマイトの膜厚の寸法変化を表面処理メーカーはお客さんが知っているはずと思っていることでの勘違いとか。
「アルマイトとめっき編」
アルマイトはコーティングと思われているとか…。
材質はみんな同じ外観であがってくると思われている。
アルマイトの膜厚と寸法変化の違い。
1、アルマイトの色味
硬質アルマイトは10μmと30μmで外観は同じと思われることがある。
2、材質の管理
A5052とA5056はアルマイトの成膜速度が全く違うため、混入したり、図面と違う材質になると処理後、過剰膜厚や被膜剥離が発生する。
3、表面名称
①ユニクロ、光沢クロメート、白クロメート 色々な呼び方があります。
②「クロムめっき」はNi-Crを指すか硬質クロムを指すかで混同されがち…。
4、そもそも
表面処理をすると半永久的に錆びないと思われている…。
5、アルマイト
鉄・SUSにアルマイト出来ますか?と言われる…。
6、コスモコート
「導電性アルマイト」という名称だが、一般テスターで「導通がない」と言われる。
7、キズ
表面処理をしたらキズが消えると思われている…。
特に、運送時など、思いもよらぬキズが発生することがあります。
弊社へ処理依頼の際は、製品保護を十分にお願い致します。(製品同士直接重ねない。段ボールと製品の間は十分にとり、緩衝材を用いて動かないようにする など)
8、艶消しアルマイト
表面処理の依頼で「無光沢のアルマイト」「艶消しアルマイト」「梨地アルマイト」とそれぞれありますが、すべて同じ指示です。
「艶消しアルマイト」としての処理です。
9、表面状態について
シミなどは表面処理上の問題と、母材の問題と分かれております。
他社処理品でシミを除去したい時などは、事前のご相談をお勧めいたします。
「再処理系編」
1.アルマイト系
アルマイト系は剥離すると素材が痩せるため、H公差など厳しい公差部はマスキングが必要です。また、処理後、時間が経った製品はシミ発生の可能性が高くなります。
2.アルミ材の無電解Niめっきアルミ材の無電解は剥離後、返却のため、乾燥すると光沢が大幅に落ちてしまう。(キズ修正の為など)
3.KBM-CF、CH
KBM-CF、―CHは基本剥離不可
「マスキング編」
1.アルマイト黒など染色品はサラモミのマスキングは品質異常がでやすい。
(基本不可の回答のようです)
2.鉄材のマスキングは処理後、脱脂されますのでサビが発生する可能性があります。
3.テープでマスキングする場合、テープ面積が小さい(1mm角など)は剥がれるため不可となります。
4.無電解Niの穴のマスキングの周辺はガスあと(凹み)が発生します。
5.マスキングは漏れ等が発生する能性があります。
また、処理と材質により、同じようなマスキングでも仕上がりの綺麗さに差が出ます。
「物流・梱包あるある」
「荷造りあるある」
「エアーだまりあるある」
「接点あるある」
「打痕・傷あるある」
打痕の傾向はつかんでいるのかどういうときにこういう打痕…
その他なんでも当社へお問い合わせくだされば解決いたします!