表面処理あるある

表面処理あるある!

表面処理(めっき、アルマイト)で加工メーカー様とメッキメーカー様との誤解や認識の違いの例を「表面処理あるある」として集めてみました!
例えば加工をして精密加工の場合、めっきやアルマイトの膜厚の寸法変化を表面処理メーカーはお客さんが知っているはずと思っていることでの勘違いなどなど!

「めっき編」

例えば、アルマイトはコーティングと思われているとか。
材質が違っていても、みんな同じ外観であがってくると思われているとか。

アルマイトの色味
硬質アルマイトは膜厚が10μmと30μmの違いがあっても、外観は同じと思われることがある。
※膜厚によって色味も若干変わります。

材質の違い
材質がA5052とA5056は同じと思われることがある。
※A5052とA5056はアルマイトの成膜速度がまったく違うため、混入したり、一緒に処理すると、過剰膜厚や被膜剥離が発生します。

名称
 「ユニクロめっき」「光沢クロメート」「白クロメート」は違う処理方法と思われることがある。
※亜鉛めっき。同じ処理です。

耐食性
表面処理をすると半永久的に錆びないと思われることがある。
※処理方法によって耐食性は変わりますが寿命はあります。

アルマイト
鉄やステンレスにも、アルマイト処理ができる。と思われることある。
※鉄やステンレスは施工不可。アルミニウム合金にのみ施工が可能です。

コスモコート
「導電性アルマイト」という名称だが、「導通がない」と思われることがある。
※アルマイト被膜のバリヤー層を部分的に溶解して、微細孔にいろいろな金属を電析させることで伝導性を持った被膜をつくっています。

キズ
表面処理をしたらキズが消えると思われることがある。
※基本的にキズは消えません。運送時などに、思いもよらぬキズが発生することがあります。
弊社へ処理依頼の際は、製品保護を十分にお願い致します。

(製品同士、直接重ねない。段ボールと製品の間は十分にとり、緩衝材を用いて動かないようにする。など)

艶消しアルマイト
「艶消しアルマイト」「無光沢のアルマイト」「梨地アルマイト」は違う処理方法と思われることがある。
※すべて艶消しアルマイトのこと。同じ処理です。

「再処理編」

アルマイト
設計変更や膜厚不足などで再処理する際、剥離をするだけで再処理が出来ると思われることがある。
※アルマイト系は剥離をすると素材が痩せるため、H公差など厳しい公差部はマスキングが必要です。
また、処理後、時間が経った製品はシミ発生の可能性が高くなります。

無電解ニッケル
アルミ材の無電解ニッケルめっきは、設計変更や加工修正などで一度剥離を行っても再めっきをすればいいと思われることがある。
※一度めっきをした製品に関しては、素材の表面が荒れたり、乾燥で光沢が大幅に落ちることがあります。

剥離
KBM-CF、KBM-CHも剥離が出来ると思われることがある。
※コーティング処理なので基本剥離不可です。

「マスキング編」

サラモミ
アルマイト黒などの染色品も、サラモミのマスキングも出来ると思われることがある。
※サラモミのマスキングは、主にねじとOリングでマスキングしますが、隙間に処理液が入り込み、周辺に外観異常が発生する可能性があります。
安定した品質を維持できないためアルマイト黒の場合はお断りすることがあります。見積もり時に後加工をお願いすることが多いです。

鉄材のマスキング
鉄材のマスキングは処理後、脱脂するとサビが発生すると思われることがある。
※鉄材のマスキングは頻繁に受注しています。
たまにマスキング部にサビがあると指摘があることはあるみたいですが、その場合はご相談頂ければ防錆油を塗るなどの対応可能です。

マスキングテープ
テープ面積が小さい(1mm角など)は剥がれるため対応出来ないと思われることがある。
※1mm×30mm以上ならマスキング可能です。
テープはヘラで最後に押えますが小さすぎるとズレたりどっかに飛んで行ってしまいます。ただサイズに関わらず処理中テープが剥げてしまうことはあります。

無電解ニッケルめっき
無電解ニッケルめっきの穴のマスキング周辺はガスあと(凹み)が発生すると思われることがある。
※無電解Niに限らず穴のマスキング周辺の外観異常は出ることがあります。異常発生時は再処理のご相談や再発が内容対策を行います。
マスキングをお断りすることはありません。

その他なんでも当社へお問い合わせくだされば解決いたします!

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